海外勤務に憧れる学生に人気の外語大学・外国語学科。
- ホントに大丈夫なの?
結論を先に書いてしまうと、将来、海外で仕事をしたいのであればやめておきましょう。通訳や翻訳のプロを目指すのであれば話は異なりますが、一般的に英語は専門知識とは考えられていません。
- なぜ外語大はやめておくべきなのか?
- 日本の企業と海外の企業の違い
- いま外語大に通っているならどうするべきなのか
- なぜ、すぐに海外就職することは危険なのか
なぜ外語大はやめておくべきなのか
非常に大切なことなので、もう一度書きます。
英語はコミュニケーションツールであり、専門的な知識ではありません。通訳を目指すのであれば、外語大学・外国語学科は正しい選択です。しかし、就職となると専門分野がないと判断されるため不利です。わざわざ安くない学費を払うのであれば、専門分野を確立しましょう。
大卒や大学院を卒業しないと英語が話せるようにならないのであれば、立派な専門知識と呼べます。しかし、現実は違いますよね。中卒でも高卒でも英語を話せる日本人は沢山います。当たり前のことですがアメリカ人は子供でも英語を話しています。
日本の企業と海外の企業の違い
日系企業には新人を育てる意識があるので外語大学の生徒を拒絶しません。エンジニアの仕事なのに文系卒の新人を採用することも珍しくありません。
しかし、海外の企業は即戦力を求めています。新卒でも専門分野の知識がどれぐらいあるのかを判断します。また、先進国で仕事をする場合、業務内容と専門分野が同じであることも労働条件になります。もちろん、国により労働ビザを取得する難易度は違いますが、なにを学んできたのかが大切です。
せっかく大学に通うチャンスがあるなら、外語学科ではなく専門性の高い分野を選択した方が将来の為になります。大学に入学する前に自分の進路をしっかりと定めることは難しいかもしれませんが、外国語学科はやめておきましょう。
いま外語大に通っているならどうするべきなのか
海外で仕事をしたいのであれば、海外に支店のある日系企業に日本で就職しましょう。
海外勤務の王道である駐在員を目指します。もちろん、面接のときに海外勤務を希望して下さい。一般的に日本で仕事を覚えてから海外への出向となりますが、日本国内での勤務実績を積むことは将来あなたの役に立ちます。
将来、海外勤務が可能な企業を選択すること。海外勤務することを前提とした採用があります。
なぜ、すぐに海外就職することは危険なのか
言葉ができるだけの外国人にできる仕事は限られています。ホテルや旅行関連にしても、実務経験がないのであれば大学でツーリズムを専攻していないと、まともな企業は採用しません。日本人対応スタッフとして採用される可能性はありますが、かなり足元をみられます。そこからキャリアをスタートして積み上げていくのは容易ではありません。
幸運なことに、外国語学科でも採用してくれる企業が日本には沢山あります。急がば回れってヤツです。将来、海外勤務することが前提となっているような求人を探しましょう。運がよければ、入社一年目から駐在員として海外勤務ができるかもしれません。
自分のキャリアや将来のイメージをコンサルに相談してみることをおすすめします。海外就職に強いエージェントをリストにしてありますので参考にして下さい。
駐在員になるために知っておきたいこと
駐在員の求人が見つからない理由
駐在員の仕事・現実とのギャップ
海外で働く女性のタイプ
海外で働く為に知っておきたい業種別日系企業の動向