成長著しいシンガポール。安全で英語が使えるので海外で働きたい日本人に大人気の国です。タックスヘイブンと呼ばれる安い税制を導入しており、お金と人が集まる国です。
しかし、物価が高いことや遊ぶエリアがあまりないことから、すぐに飽きてしまう国でもあります。正直に書くと、半年ぐらいでウンザリしてしまう駐在員が多いです。他の東南アジアで働く駐在員の華やかなイメージを持ったままシンガポールに赴任するのであれば、あまりの落差に愕然とします。
日本人に言われたくないと思いますが、シンガポール人の話す英語はかなり訛っており、シングリッシュ(Singlish)と呼ばれています。
シンガポール駐在を知る
- 東南アジアの戦略拠点と金融の国
- 駐在員の住宅事情
- 駐在員と現地採用の軋轢と生活
- 駐在員の休日
- シンガポールのビザ
- シンガポール勤務の実体とは
東南アジアの戦略拠点と金融の国
タックスヘイブンの国なのでお金と人が集まっています。また、東南アジアのマーケットを狙う企業はヘッドクオーターをシンガポールにおいています。お金持ちが集まるので物価は異様に高く、日本人の感覚からするとコスパの悪い国です。
駐在員であったとしても庶民的な生活しかできません。金融系ならまだしもITやサービスで働く駐在員は庶民的な生活、もしくは庶民以下の生活をしています。
- こんな車が1,000万円かよ。
- タバコが13ドル!
- ラーメンが20ドル
シンガポールの住宅事情
日本より物価の高いシンガポール。年々不動産価格が上昇しており、賃貸マンションも目が飛び出す金額になっています。オーチャード周辺で家族連れなら最低でも50万円~です。六本木ヒルズに住むイメージでOK。
もちろん、誰でもその金額を支払えるワケではないので、お金のない現地人や外国人労働者は、団地で共同生活しています。わざわざマレーシアからシンガポールに通勤する人もいるぐらい賃貸価格が上昇しているので、駐在員なら会社が家賃を支払うことになると思いますが、現地採用で家賃が自己負担になると、非常に慎ましい生活しかできません。
駐在員と現地採用の軋轢と生活
一般的な日系企業には、日本の本社から送り込まれた駐在員とそれをサポートする現地採用の日本人社員がいます。当然、駐在員の方が役職が高いのですが、現地採用の日本人はレベルが高い人もいるわけです。
- 駄目な駐在員(海外の経験が乏しく、英語も話せないが役職だけ高い人)
- 現地採用の日本人(英語はビジネスレベルで、現地社員に信用されている)
戦力にならない駐在員を支える現地採用の日本人。ただ日本で採用されたということで立場に開きができてしまう。仕事ができる駐在員ならまだしも駄目な駐在員と現地の日本人の軋轢はかなりのもの。
#どの国でも同じような状況はあります。ただ、現地採用でも働きたい優秀な日本人は非常に多い。
駐在員の休日
シンガポールは小さな国なので遊びところがホントにない。すぐに思い浮かぶのがカジノだけど、駐在員でカジノにハマっている人には会ったことがない。大概の駐在員はゴルフ。ゴルフができてこそ東南アジアで働く駐在員。2~3日の休みが取れるなら、マレーシアやインドネシアなどの国に遊びに行くことも十分に可能。
シンガポールの労働ビザ
当たり前のことですが、就労する外国人は労働許可証が必要です。審査内容は、所得と学歴、年齢、職務経歴です。雇用先の企業が申請をするのですが、提出する書類は各自準備することになります。
- 卒業証明書(英文)
- 英文履歴書(英文)
- パスポートのコピー
駐在員が取得する労働ビザはEPと呼ばれる(Employment Pass)かSパス(S Pass)です。ちゃんとした日系企業の駐在員であれば、まず発給拒否されることはありません。配偶者にはDependant Visaと呼ばれる家族ビザが発給されます。
Employment Passの条件
EPは四年制大学を卒業して、月収3,300ドル以上の給与であることが最低条件です。年々労働ビザの発給条件が厳しくなっています。
S Passの条件
Sパスは短大や高等専門学校レベルの学歴と資格、職務経験が必要となります。給与は月収2,200ドル以上です。四年制大学を卒業していても、給与が月収3,300ドルに満たない場合はSパスで申請します。また雇用先の20%以内しかSパスは申請できません。
詳しい説明はJETROのサイトから確認して下さい。
外国人就業規制・在留許可、現地人の雇用
シンガポール勤務の実体とは
シンガポールは安全で綺麗な国です。しかし、国土が狭すぎるので半年も住めば生活がマンネリ化します。一般的な駐在員だと、たまには派手に遊びたいかもしれませんが、駐在員の給与では遊べません。海外赴任すれば良い生活ができると考えているなら、おそらく厳しい結果が待っています。
シンガポールを少しフォローしておくとシンガポリアンは付き合いやすいです。私のようにサッカーが好きで、イングランドプレミアリーグを観ているなら現地の友達はすぐにできます。本田や香川などの日本代表選手も知られています。
シンガポールは中華系が多いのでご飯が美味しいです。日本人の口に合うので食の心配をする必要はありません。
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以上、「シンガポールで働く駐在員について」でした。